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COLUMN コラム

白髪との向き合い方

  • 2022.05.04
  • How to お悩み解決,お知らせ
  • 清野紀明

時代の変化と共に...

今回は少し語り部的なコラムを。



マスクが基本スペックになりはや2年。



顔の一部と化してきて、ふとした瞬間に垣間見るお顔の全貌に嬉しさを覚える今日この頃です。 


 話は変わりますが、世の中の多くの方は"白髪"に対してあまり前向きなイメージを抱いておらず、むしろ出て欲しくない、消えて欲しいなど、できることならずっーと生えてきて欲しくないと思っている方が多いと思います。


それくらい肩身の狭いポジションに置かれているのもまた事実です。


 それはなぜか? 白髪という存在が疲れて見える、老けて見えるからです。


その裏の心理としては、人はいつまでも若々しくいたいし、キレイでいたい。


肉体的な衰えはある程度許容できるが、見た目の衰えは出来る限り抗いたいと願う方、多いのかもしれません。


どちらも抗いたい方もいると思いますが。


 そんな価値観に一石を投じ、新しい白髪のあり方を提案させていただきたいと思います。

白髪はぼかす時代へ

 白髪を染め続けていると、ふとこの行為はいつまで続くのだろうか?

というある種の、苦行的悩みが湧き上がってくることはないでしょうか。


 染めなければ老けて見え、染めるとなると手間暇がかかる。

そして、伸びてくるとすぐに気になる存在として堂々巡り感が否めません。


 それでもなお大多数の方が事実と向き合い、キレイや若さそして何より自分自身のモチベーションのために今日も白髪を染めているのです。



 だからこそ僕ら美容師として、その方のライフスタイルを加味した上で、楽しく白髪と向き合えるような、そして伸びてもオシャレでいられるような提案を考えました。

それは


"白髪をぼかす"




そもそも白髪というのは色素がない髪であり、例えるなら白地のキャンパスです。


 そのキャンパスに色をつける際、どんな色が似合うのか、ご希望は?、今後どうしていきたいのか?などお客様のライフスタイルや今の気分など様々な角度からヒアリングをしていきます。


 キャンパスに色を入れるというと、少し語弊がありますが、実際ご年配の方では、白髪にパープルを入れたりして、おしゃれを楽しんでいる方もおります。 



 ここで提案するカラーとは、髪が伸びてきても白髪が目立ちにくくなりかつ、その人らしさやオシャレ感を感じていただけるような提案になります。


 写真の方の髪の色をよく見ていただくと、髪の色が所々明るさが違って見えませんか?


これ実はハイライトという技術を駆使しており、とかく白髪が多い部分(お顔まわりや頭頂部など人によります)にこうした明るめのカラーを配色して、さらに全体のカラーも普段より少し明るめの色をご提案させていただきました。 


 そうすることで白髪が伸びてきても目立ちにくくなり、そしてオシャレさや明るさのコントロールひいては、カラーの色味のチェンジもしやすく、カラーデザインの楽しめる幅が広がります。




 仕事やライフスタイルの関係上中々明るくできない方もいらっしゃるかと思います。そんな方でも明るさは変えないけど透明度や少しの陰影をつけるだけでもいつもの自分から脱却することができますよ!

ハイライトとは?

では、ハイライトとは一体なんなのかについて簡単に説明します。



 早い話が字の如く、少し明るめのカラーを髪に配色する技術であり、必要なところに必要なだけ、細かな束状の髪を分けとり(美容師界隈ではチップと呼ばれます)、アルミホイルを使用して、明るいカラー剤または脱染剤などを使用していきます。 



 最近ではこの言葉自体が一般化しつつあり、お客様側からもハイライトをして欲しいというご要望が多くなってきました。


 また透明感溢れるカラーにしたい方、こなれ感を演出したい方、人とは違ったカラーデザインを楽しみたい方、そして今回提案する白髪を育てて楽しみたい方に是非オススメな技術になります!



 ひと昔前に流行ったメッシュとは、似て非なるものであり、大それたことを言えばハイライト技術とは、現代における3Dアートの領域に達していると言っても過言ではないと思ってます。

多様性の寛容

コロナ禍における、働き方の改革は猛烈なスピードで変化を齎しました。


 そして、近年のダイバーシティや取り巻く環境変化など、多様化は拡大の一途であり、同時に自分らしさとは何かを考える方が増えてきたように感じます。



 そして、白髪のあり方も多様化されて当然であり、また美容師として時代の流れやニーズを察知し、新しい文化を作っていくのもまた、使命かと思っております。


 自分らしくそして、キレイで健康でありたい。 



 そんなお手伝いをさせていただければと思います。